よく腰痛には腹式呼吸がいい、そして腹式呼吸は「お腹を膨らませる呼吸」と耳にすると思います。
しかし、実際には少し異なります。
正確には「お腹が膨らんでしまう呼吸」が腹式呼吸です。
意図的に膨らませているわけではない、と言う部分がポイントです。
ではまずは腹式呼吸の話を進める前に、そもそも呼吸とは何か?という部分から詳しく見ていきます。
呼吸は生まれた瞬間からスタートし、一般的に成人で1分間に12回〜25回行っているとされています。
安静時の呼吸は主に横隔膜が働きます。
横隔膜は「膜」と書かれていますが、実際には厚さ2〜3mmの筋肉です。
横隔膜はみぞおち辺りにあり、肋骨(あばら骨)の下の方にボウルをひっくり返したような状態でくっついています。(上の図の①の上の赤い線が横隔膜に該当)
肺には自分で膨らんだり萎んだりする機能はありません。
横隔膜によって強制的に膨らんだり萎んだりさせられています。
息を吸うときの順番としては…
① 横隔膜が収縮し横隔膜が下に下がる
② 下に広がったスペースを埋めるように肺が広がる
③ 鼻や口から空気が入る
一方息を吐くときは…
① 横隔膜がリラックスして緩み元の上に戻る
② 肺が横隔膜に下から押される
③ 空気が鼻や口から出ていく
これが呼吸の流れです。
では冒頭の腹式呼吸に話を戻しましょう。
腹式呼吸でよく意識するように言われる「お腹を膨らませるようにというフレーズ」。
これは一体どういうことなのでしょうか?
正しい表現としては上のイラストのように、横隔膜が下に下がることにより、そこにあった内臓が圧迫されます。
そうすると居場所を失った内臓は、おへそのあたりからぽっこり前方に飛び出てきます。
つまり、お腹を意識的に出すのではなく、お腹が無意識に出てくる呼吸が腹式呼吸なのです。
腹式呼吸を正しく行うことができれば、体幹部分の筋肉のバランスが整っていきます。
しかし間違った腹式呼吸では、いつまで経っても腰痛の改善は難しくなります。
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